M&P 機械材料・材料加工部門

部門長挨拶

第97期部門長 荻原 慎二(東京理科大学)

 この度,日本機械学会機械材料・材料加工部門第97期部門長を拝命いたしました.これまでの多くの諸先輩方により築かれてきた伝統を引き継ぎ,さらに発展させることができるよう,大津雅亮 副部門長,細井厚志 幹事をはじめ,運営委員,各会員諸氏のご協力を仰ぎながら,微力ではありますが努力する所存でございます.思えば一年前,思いがけず副部門長に選んでいただき,昨年度は秦誠一 前部門長の下での部門運営をお手伝いさせていただきました.今年度は昨年度からの勢いを止めることなく部門運営に努めたいと思います.さて,この原稿を用意している時期に,今年度は部門活動評価の年にあたるとの連絡を受けました.当部門は十分有意義で活発な活動をしており,心配はしておりませんが責任を感じております.本件につきましてもご指導の程,よろしくお願いいたします.
 私は29代目の部門長ということであります.ということは,部門設立29年目を迎えるということであり,本部門は平成の時代とともに約30年間の発展を続けてきたということになろうかと思います.今年は,時代が平成から令和に移り変わる年であり,また,来年度部門として30周年を迎えることから,新しい時代及び次の30年に向けての準備を開始する年にすることを考えたいと思います.
 新しい時代を迎え,また来年度にはオリンピック開催を控えているとはいえ,やはり世の中が明るい雰囲気になっているとはいえません.どこの学会でも会員減少や財政状況の悪化は歯止めがからず,様々な悩みを抱えているというのが実態ではないでしょうか.大学に身を置く者としては18歳人口減少に伴う学生確保の問題に関しても重大な関心事です.しかし,悲観ばかりしていてもしょうがないので,少しずつできるところから解決していきたいと考えます.
 さて,今期も9月8日~11日の秋田大学における年次大会,11月20日~22日に福井にて行われるM&P2019の開催が控えます.今期はこれら国内講演会に集中して,有意義なものにしていきたいと思います.各オーガナイズドセッションにおける活発な議論をお願いすることはもちろんですが,年次大会部門同好会や,M&P講演会での懇親会など盛り上がって行きましょう.やはり企業会員に向けてどのようにアピールしていくかが重要であり,M&P2019では,平日開催やプログラム公開速報を導入するなどの工夫を行います.どのような施策を打つにしろ1回2回で目に見える成果は現れにくいと思います.努力を継続できる仕組みを作りたいと思います.また,新たな部門国際会議については,検討を進めて行きます.
 部門のもう一つの重要なイベントして講習会「もう一度学ぶ機械材料学―機械・製造技術者のための基礎講座―」がありますが,近年聴講者数が減少気味との話があります.数年前に私も聴講させていただきましたが,内容的には重要で自信を持ってお勧めできるものです.それが伝わっていないとすれば残念なことです.開催地の検討やアピール・宣伝の仕方も工夫いたしますので,皆様是非周りの方にお勧め下さい.また,ここ数年の第8技術委員会(講習会等行事企画・産学交流担当)のご努力により,M&P サロンも定着し,多くの参加者を集めています.若手からベテランまで気軽に集まって交流できる場として今後の更なる発展を期待いたします.
 当部門のもう一つの特徴は,多くの分科会・研究会が活発に活動していることかと思います.現在,減災・サステイナブル工学研究会,高分子基複合材料の成形加工に関する研究会,次世代3Dプリンティング研究会,PD(Particle Deposition)プロセス研究会,ナノカーボン複合材料の高性能化に関する研究会が活動されていますが,第5技術委員会を中心に更なる新研究会設立をご検討頂き,新研究分野開拓を進めていきたく存じます.
 様々な意味でやはり部門活動のアピールは重要であり,広報委員会には引き続きご努力をお願いしなければなりません.ニュースレターの充実,英語版を含むホームページの拡充はもちろんですが,秦 前部門長が始められたSNS(twitter,facebook など)の利用も引き続き拡大していきたく存じます.どこの組織でもそうですが,女性に活躍頂く,また学生も含めた若手に活躍頂く場をいかに設けていくかを考えていかなければなりません.企業会員と学生会員を繋ぐような仕組みを考えられないかと思っているところです.実は,部門運営委員会のメンバーに関しても大学関係者・企業会員の割合で言えばバランスの悪い状態が続いており,改善する努力が必要です.
 材料と加工という機械工学の基盤となる技術を対象とする当部門の重要性は時代がどう移り変わろうと変化することはありません.それどころかこれからのものづくりを考えれば,益々その重要性が増していくことと確信しております.我々一人ひとりが,職場での業務と部門での活動の両輪をバランスさせ相乗効果を生み出していくことが肝心かと思います.部門登録会員各位のご支援,ご鞭撻をお願い申し上げます.